カミーノ 深澤幸一郎社長(1)植物成分99%以上のペーパープラスチックを開発

公開日: 更新日:

「でも、日本に帰ってくると、消費主義で何でもかんでもプラスチックなのです」

 コンビニの弁当しかり、丁寧な包装しかり、利便性のあるプラスチックが多用される。

「こまやかな気配りが重視される日本ならではの文化でもあるのですけれども、それがもたらす負の側面はあまり議論されてきませんでした」

 大学時代、東南アジアを旅していたとき、海岸に打ち上げられたプラスチックごみの山を見てショックを受け、それが原風景として深澤の胸に刻み込まれた。

 2015年、ウミガメの鼻にプラスチックストローが刺さっている動画が世界的に拡散された。焼却時に排出するCO²や、マイクロプラスチックによる人体への影響も問題視されるようになってきている。

 その後、起業した深澤は、再生パルプメーカーのコンサルティングを請け負い、紙のリサイクルに携わるようになった。それがきっかけとなって、「木を原料として土にかえる紙こそがプラスチック問題の解決策のひとつになり得るのではないか」という考えにたどり着く。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 3

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  4. 4

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  5. 5

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  5. 10

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ