陸自公式SNSで「大東亜戦争」使い大論争に…“感情的対立”激化、鎮火はまだ先か?
例えば、1982年12月の衆院本会議では、日本共産党の不破哲三議員が、当時の中曽根康弘首相の姿勢について、こう問い質している。
「大東亜戦争という名称自体、戦犯東條内閣が真珠湾攻撃の4日後に、日本を盟主とする大東亜新秩序建設を目的とする戦争という意味で命名したものであります。名称まで侵略戦争時のこの呼称に固執しつつ、それへの批判を排撃する、この戦争観が一私人のものでなく、日本の総理となった人物の戦争観であるがゆえに事は重大であります」
これに対し、中曽根首相は「戦前、戦中のわが国の行為については、国際的に侵略であるという厳しい批判を受けていることも事実でありまして、この事実は、政府としても十分認識する必要があると考えております」などと答弁。
中曽根首相は「太平洋戦争」を巡る歴史的な経緯や国際社会の視点を踏まえ、自身の言動についても慎重さが求められるとの認識を示していたわけだが、今回の投稿をめぐっては、こうした冷静な議論というよりも、“感情的な対立”が少なくないようだ。
《大東亜戦争は祖父が使っていた言葉だ。なぜ、これがいけないのか》