ルール破りは安倍元首相仕込み? 高市早苗氏が自民党総裁選“紳士協定”ガン無視で文書送付
ネット上では《こんなことで目くじらを立てるな。高市潰しだ》《禁止前に発送したレポートがダメなわけがない》……などと擁護する声が目立つ一方、《初めて高市さんから郵便物が届きました。個人情報が漏洩しているのでは》《前回の総裁選時の名簿が選挙管理委員会の了承なしに使われている》《勝手に全国の自民党員に送っている》と否定的な見方をする意見も少なくない。
総裁選挙管理委員会で決めた禁止事項には違反した場合の罰則規定はない。いわば紳士協定のようなものだ。裏金事件や政策活動費の処理を巡って明らかになったように、刑罰が科せられる法律でさえ、網の目をかいくぐる違法、脱法行為が常態化しているのが自民党だ。総裁選の各陣営も本音を言えば、「罰則規定のない紳士協定など知ったこっちゃない」のかもしれない。
SNS上で《さすが無法地帯の自民党》《早くもルール破りが露呈》《勝てば官軍何でもあり》との声が出ているのも、ある意味、当然だろう。
高市氏が師と仰いでいたのが故・安倍晋三元首相だ。前回総裁選(2021年)では安倍氏の全面的な支援を受け、今回の出馬会見でも戦略的な財政出動、伝統的な国家観・価値観を重視する、といった安倍氏の路線を継承する姿勢をアピールしていた。