自民裏金事件で旧安倍派“金庫番”参考人招致議決…それでも「決着済」と言い張る井上信治議員のトンチンカン
衆院予算委の与党筆頭理事を務める自民の井上信治議員(55)も29日、招致議決で反対する方針を明らかにしたというのだが、自民議員が裏金事件について本気で「決着」「区切りが付いている」と考えているのであれば大間違い。
衆参両院の政治倫理審査会をみても、出席した裏金議員はそろって「知らなかった」「派閥の指示だった」「秘書に任せていた」と繰り返すばかり。何ら真相解明がされていない。
与党筆頭理事の井上氏についても「反対」などとよくぞ言えたものだ。
井上氏と言えば2024年3月、日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」(日曜版)が麻生派で元万博担当相だった井上氏が18年の収支報告書に派閥からのキックバック458万円を記載せず、裏金にしていた疑いあると報道。衆院予算委で質問に立った共産議員から「井上議員は『全議員調査』にうその報告をしていたことになる」と指摘されていた。
裏金の疑惑があり、いまだに説明責任も果たしていない人物が与党筆頭理事というのもワケが分からないが、少なくとも「反対」できる立場にはいないのは言うまでもない。