春から始めたい実家の熱中症対策(2)リモコンの使い方を理解できているか?
高齢者の冷房嫌いはやっかいだ。無理して暑さを我慢しているならともかく、老化で筋肉量が減り体温調節がうまくできない。筋肉が少ないと熱を生み出せないので寒がりになる。暑さや喉の渇きを感じにくく、発汗が少ないので体温が下がりづらい。これらが重なり、自覚がないまま熱中症にかかりやすいからだ。
今や日本の夏は真夏日(30度以上)どころか猛暑日(35度以上)を超え、酷暑日(40度以上)まで出現する。昔のように打ち水や簾で涼を得るなど焼け石に水。親が冷房を嫌っていても、必要性を根気よく説明していくしかない。そして冷房の使用を納得してもらえたら、次のことを確認しよう。
まずはエアコンが実家にあるが使っていないケース。放置期間が長いとほこりなどで性能が落ちている可能性が高いので、帰省の折にチェックしたい。どうしても時間が取れない場合は、メーカーのサポートセンターに点検を依頼することも考えよう。
リモコンの使い方を理解しているかも重要なチェックポイントだ。高齢になるほど操作がわからなくなり、暑いのに暖房ボタンを押してしまう例があるからだ。最低限必要な操作法を紙に書いて張りだす。もしくはボタンの少ない代替リモコンを探してあげるのもいいだろう。