自民党・森山幹事長の評価が一気ガタ落ち…ヨレヨレ少数与党、打開策見えず

公開日: 更新日:

 今週、衆院予算委員会で初の試みとして注目された省庁別審査。立憲民主党の城井崇議員が、約7兆8000億円にも上る無駄な政府基金の存在を指摘し、「物価高対策に充てるべきだ」と主張した。これに対して加藤勝信財務相は「基金は当該年度にどれだけ支出するかよくわからない前提だ」として基金の取り崩しを拒否したが、勘違いもはなはだしい。

 政府基金とは国の予算を原資とし、特定の政策目的に充てるために独立行政法人や公益法人などに積み立てた資金で、毎年増え続け、コロナ禍前の8倍ほどに膨らんでいる。

 立憲民主党はかねて、単年度主義の予算と違い、国会の監視が働かず、使途も不明朗だとして“無駄削減の一丁目一番地”として見直しを迫ってきたが、連立与党の圧倒的な数を前にしてはかなわず。しかしながら、石破政権が少数与党の身の上となっては、このままでは済まされまい。

 5日には野党7党の政策責任者が集まり、野党各党が主張する政策課題を擦り合わせた上で、連携して予算審議に臨むことで一致。政策丸のみのニンジンをぶら下げ、国民民主、日本維新を両天秤にかけて野党分断を狙う政府与党の出はなをくじいた。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  2. 2

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 5

    菊乃井・村田吉弘さんが日本食の高級化に苦言…「予約が取れない店がもてはやされるのはおかしい」

  1. 6

    フジテレビを襲う「女子アナ大流出」の危機…年収減やイメージ悪化でせっせとフリー転身画策

  2. 7

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  3. 8

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  4. 9

    【埼玉・八潮市道路陥没「2次被害」現場ルポ】発生2週間、水は濁り死んだ魚が…下水放流地で見た河川の異変

  5. 10

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」