「フォーク隠し」だけじゃない 巨人・菅野の図太さ、シタタカさ
今季前半戦の終盤、伯父でもある原監督に「テクニック、小技に頼っている」と厳しいコメントを出されたが、「でも、変化球は紙一重ですからね」と軽く受け流してみせる。大黒柱の阿部にだって「自分にも考えがあるので、しっかり伝えるようにしている」とキッパリ。他球団にクセがバレていると囁かれた際も、「もう大丈夫。秘策がある」と逆手に取ることを考えたくらいだ。
今春キャンプ。巨人のユニホームに袖を通して数日しか経っていないにもかかわらず、興奮気味に質問攻めする記者を「まあまあ、続きは後でゆっくり話しましょう」と制したうえ、その後に「では、どうぞ。よろしくお願いします」ときちんと時間を設けて対応していた。スポーツマスコミは対応次第で味方にも敵にもなることが分かっているからである。
そのしたたかさと度胸が、大一番で遺憾なく発揮された。