活躍するほど“反動”が怖い Rソックス上原、田沢にのしかかる重圧
レッドソックスの2人の日本人右腕は来季、厳しい視線にさらされるかもしれない。今季、チームを6年ぶりのワールドシリーズ進出に導く活躍を見せただけに、上原浩治(38)、田沢純一(27)に来季、過度の期待が高まっているからだ。
レッドソックスの本拠地ボストンは、宿敵ヤンキースのニューヨークほどではないにしろ、メディアやファンが球団、選手に手厳しいことで知られる。これまで大型契約で移籍しながら活躍しなかった選手に対しては、容赦ない批判を浴びせてきた。
今季の上原、田沢と同様、07年には松坂(現メッツ)、岡島(前アスレチックス3A)の日本人投手2人が活躍してワールドシリーズ制覇。特に岡島は田沢のようにセットアッパーとして目覚ましい働きを見せた。地元ファンの中には「マツザカマニア」「オカジママニア」なる熱狂的なシンパまで現れたほどだった。
それが翌年以降、調子を落とすと、地元ファンは態度を豹変(ひようへん)。1億ドル右腕の松坂に対してマスコミやファンの目が厳しくなるのは当然としても、年俸が格安な岡島でさえ、不調が長引くと手のひらを返された。