球団は大減俸にニンマリも…「中日選手の副作用が心配」と専門家

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「いわゆる劇薬を注入したことで、副作用も考えられる」
 と言うのは、人材コンサルタントの菅野宏三氏。

「『信賞必罰』を掲げたことによって選手が萎縮してしまう可能性がある。『よし、やってやろう!』と意気込む選手もいるだろうが、中には『成績を残せなかったら給料を大幅に下げられる。井端のようにケガをして手術したら、退団に追い込まれる。クビを切られる』と、ガチガチになる選手だっているはず。その上、チームが勝てないとなったら、『今年も年俸を下げられる』とやる気をなくす危険もある。モチベーションをどう保つかです」

 今年は、昨年ドラフト1位の福谷が減額制限の上限となる25%減でサインした。1年目のオフとしては異例といえる。前出の菅野氏が言う。

「来年以降の新人獲得に影響するかもしれない。即戦力として期待された大卒新人ですぐに活躍する選手は限られている。2~3年は『様子見』も必要でしょう。でも1年目からいや応なしに下げられるのなら、プロを目指す選手や指導者、親御さんが中日に対して不安を抱くことになるでしょう」

 中日ファンは落合GMの就任で強い中日の復活を期待している。カネは削ったが、その副作用をどう抑えるか。GMは現場で采配を振れないだけに、中日でのV字回復は困難を極めることになるだろう。

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