もう十分、ドラマは完結…「休養」の真央に識者が"引退勧告"
■ソチのフリー演技は最高の結末
「それでも、もう十分じゃないですか」と、スポーツファンの吉川潮氏(作家)がこう続ける。
「会見では『すべてやりきった気持ち、4年後まで頑張れるのかな? という気持ちがある』って言ったんだって? それはきっと本音だよ。そもそも、これ以上やったってソチの、あのフリー以上の演技はできないと思う。あれで良い結末を迎えたんだよ。小説でもそう。奇麗に終わってるのに余計な蛇足を書くものじゃない。人の人生に蛇足をつけちゃいけない」
吉川氏が指摘したフリーの演技が始まる前、日本中がハラハラし、そして感動のフィニッシュに多くの国民が涙した。
■周囲がやめさせてくれない
「私もグッときたひとりです」というスポーツライターの織田淳太郎氏は、今回の休養宣言についてこう語る。
「あの演技と天を仰ぎ涙をこらえる姿は、メダルのことばかり話題にするマスコミやファンへの強烈なメッセージになった。そもそも浅田真央という選手の人気は、本人の実力やキャラクターもあるが、同じ年でルックスも似ているキム・ヨナという選手との激しいライバル争いが拍車をかけたといっても過言ではない。そのライバルはすでに引退し、浅田真央の五輪に対するモチベーションも下がったのではないか。ファンだってキム・ヨナのいない五輪で浅田が金メダルをとっても、心の底から喜べない人も多いはず。2人の壮大なドラマもソチで完結です。ゆっくり休んで欲しいですね」