巨人は“心中覚悟”なのか? 病み上がりの菅野にまた酷使懸念

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「チームに負担をかけた分、しっかり取り返したいと思います」

 これは巨人菅野智之(24)のコメントだ。先発予定の10日の阪神戦に備え、約1カ月ぶりに一軍に合流。8月4日に右手中指の腱の炎症で登録抹消されていた負い目があるだけに、その口調には自然と力が入る。

「だから、心配なんですよね」

 あるチーム関係者が、1カ月半前に目撃した姿を思い返し、こう続ける。

「あれは、オールスター直後のことでした。ロッカールームで青白い顔をして下を向く菅野を見たんです。ある選手が、大丈夫か? と声をかけると、菅野は笑顔を見せながらも、『ちょっとしんどいです』と。弱音というか、そういうことを言うこと自体、珍しい。それから1週間もしないうちに、菅野は登録を抹消されました。原因は指の炎症でしたが、そのリハビリ中に腰痛を発症して復帰が遅れました。体に相当負担がかかっていたんだと思います。1カ月の離脱を取り戻そうとまた、ムリをしなきゃいいんですが」

 故障前最後の登板となった8月1日の段階で、菅野の投球回数は136回。これは、阪神のメッセンジャーに次ぐリーグ2位の数字で、巨人投手陣の中ではダントツだった。

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