巨人との直接対決も4試合 広島逆転優勝の「課題」と「現実味」
■マエケンを完投させるべきだった
広島は巨人に9勝10敗1分け。3連敗するまでは、むしろ有利に戦ってきた。菊池も「(連敗しても)負けたという気があまりしない」と話せば、別の選手も「巨人も選手起用からして余裕がない。必死に食らいつけば何とかなる」と語っている。
「あえて言うならば、この日、8回無失点で降板した前田を完投させてほしかったですね。確かに九回をミコライオに任せるのは現在のチームの流れかもしれないし、9連戦の頭ということもあったかもしれない。でも、エースの完投はチームに勢いを与える。前田も今年が日本球界最後になるかもしれないので、相当入れ込んでいますよ。『オレが(力の限り)最後までやる』と言っていたと、私も聞いている。結果的には勝ちましたが、エースをさらに乗らせるという意味でも完投させてほしかった」(前出の高橋氏)
96年の巨人は首位広島に最大11.5ゲーム差をつけられながら逆転優勝し、「メークドラマ」と称えられた。今季はその逆、しかもたったの3ゲーム差だ。当時の借りを返す時が来た。