バド“疑惑の風”だけじゃない 韓国仁川は「最悪のアジア大会」

公開日: 更新日:

 アジア大会(韓国・仁川)で大会組織委員会の不手際が相次いでいる。

 バドミントンでは日本が韓国に敗れた21日の男子団体準々決勝で日本に不利になるよう、場内の空調を操作した疑惑が浮上した。日本だけでなく韓国と対戦したチームの選手、関係者からも同様の指摘があった。これに大会組織委員会は「空調設備には風を調整する機能がない」と否定したが、多くの選手から「怪しい」との声が上がっている。

 同じ21日には射撃とフェンシングの選手に配られるはずだった昼食から食中毒を引き起こすサルモネラ菌などが検出され、弁当76個が廃棄された。代わりの弁当の手配が間に合わず、多くの選手はパンやバナナでしのいだ。中には空腹のまま試合に臨まなければならなかった選手もいたほどだ。

 選手村から競技会場に向かうバスの到着が遅れるのは日常茶飯事。試合会場で割り当てられたウオーミングアップ開始時刻に間に合わないことを恐れ、自前でバスをチャーターした国もあるそうだ。

■開催費用削減のしわ寄せが…

 現地では選手、関係者だけでなく報道陣も割を食っている。仁川市内は宿泊施設が不足しているため、大会組織委員会は報道陣の宿泊用に、売り出す前の分譲マンションを借り上げた。新築の建物にもかかわらず、工事は明らかに手抜きで壁紙や床が剥がれた部屋で寝泊まりを強いられる報道陣は少なくない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

  3. 3
    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

  4. 4
    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  1. 6
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

  2. 7
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  3. 8
    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

  4. 9
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  5. 10
    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ

    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ