マキロイがグリーン上でうずくまり頭を抱えて号泣する姿を見て、背負っていたもの重さを感じた
グリーン上にひざまずき、頭を抱え涙する姿を見て、背負っていたものの重さを感じました。
R・マキロイが制した今年のマスターズは見応え十分。まれに見る大混戦になった要因は、マキロイの「まさか」でした。
1番で第1打をバンカーに入れてのダブルボギーがこの日を暗示していました。その後、4バーディーでライバルを突き放しにかかるも、11番からの「アーメンコーナー」で3打落とし、14番のボギーで首位から陥落。マキロイらしからぬ刻み策でバーディーを狙った13番は、ウエッジでピンを狙ってクリークに落とし、この日2つ目のダブルボギー。単独トップで迎えた18番パー4の第1打を右のバンカーに入れたときも、優勝への重圧が手に取るようにわかりました。世界のトップは通常、あんなミスは絶対にしません。
そこで思い出したのが2011年の悲劇です。初日から首位を守り、2位に4打差をつけてスタートした最終日。10番パー4の第1打を左に曲げてトリプルボギー。ここから失速し、80の大乱調で15位に沈みました。