1部リーグでも手取り15万円 女子ソフト選手の厳しい現実

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「五輪競技に復活し、再び世間の関心が集まれば取り巻く環境は激変するだろう」――。

 今、ソフトボール関係者の間ではこんな話題でもちきりだ。08年の北京五輪を最後に野球と共に正式種目から除外されて以降、ソフトボール界には逆風が吹き続けている。北京五輪までは最高の「特A」にランクされていた日本オリンピック委員会の強化費配分ランクも、五輪除外を受けて一気に「D」に降格。年間7000万円だった強化費は300万円に減額された。

 エース上野由岐子(32・ビックカメラ)の活躍で金メダルを獲得した北京五輪の後は、一時注目度が高まった。09年の日本リーグ女子開幕戦は史上初めて1部の12チームが西武ドームに集結して開幕戦を行ったこともあり、その時の観衆は2日間合計で1万人に達した。

 しかし、この盛り上がりは一過性に過ぎず、その後、観客動員は低迷。公式には発表されていないものの、日本リーグの1試合当たりの平均観客動員数は1500人程度。カードによっては1000人に満たないケースもあるという。

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