錦織圭がストレート勝ちで16強 世界3位浮上の可能性も
まさに圧勝だった。
テニスのマイアミ・オープン(米フロリダ州)男子シングルス3回戦が30日(現地時間)に行われ、世界ランク5位で第4シードの錦織圭(25)は同39位のビクトル・トロイツキ(29=セルビア)と対戦。6-2、6-2のストレート勝ちで4年連続の16強入りを果たし、今季20勝目に到達した。
錦織は、193センチの長身を生かした強力なサーブを武器とするトロイツキに一歩も引かなかった。第1セットの第1ゲームでいきなりブレークすると終始、試合の主導権を握り続ける。体を狙って打ち込んでくる高速サーブにも上体を目いっぱいひねって打ち返して冷静に対応した。相手の隙を突いたネットすれすれのドロップショットを決める余裕も見せた。腰を痛めて治療を受けながらプレーを続けた相手を寄せつけなかった。
これで錦織は世界ランクで自己最高位に浮上するチャンスが出てきた。29日の3回戦では前回準優勝で同3位のラファエル・ナダル(28=スペイン)が格下のフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)相手にまさかの敗退。錦織が4回戦を勝てば、ランキングではナダルを超える。さらに今大会で優勝すれば過去最高の3位に上がる可能性もある。