主将・坂本まで…巨人選手「足の故障続出」生んだ3つの原因
代走のスペシャリスト・鈴木尚広がこう言う。
「足の後ろ側じゃなくて、前側を意識して走れば防げることが多い。大きなストライドではなく、細かく走ること。これだけでだいぶ違う。みんな、打つ、守るは研究するんだけど、走ることはなかなかね……」
■“過保護”だったキャンプ
私生活を指摘する声もある。あるチーム関係者は「酒を飲み過ぎると故障しやすい体になってしまう」と言う。離脱した全員が毎日たらふく飲んでいるわけではないだろうが、心当たりのある選手はいるはずだ。
原監督の方針にも問題がある。腰痛の坂本がキャンプ初日から別メニューとなった際、「体調が悪い時に休むのも“野性”」と発言。以後、少しでも違和感を訴えれば、即座に別メニューとした。前出の関係者は「1月のスタッフ会議で白石オーナーが、昨季前半戦に故障者が続出したことが苦戦の要因だったとして『故障者が出ないように基礎的な体力づくりとか、コンディション調整をしっかりやらなきゃいけない』と厳命した。原監督はだから、『故障』に敏感になってしまったんです」と言う。
実際は「野性」とは正反対の「過保護」なキャンプだったことが一因だというのだ。オーナーの指令もむなしく、チームは野戦病院化。今季の結果次第では、指揮官の責任問題に発展してしかるべきである。