復活も不安残るマー君の右肘 手術の“境界線”は「3ミリの差」

公開日: 更新日:

 これまで100人以上に腱を再建するトミー・ジョン手術を施した産業医科大学若松病院の内田宗志医師(診療教授)は、メスを入れる判断基準についてこう解説する。

「基準となるのは靱帯が完全に断裂しているか、部分的に損傷しているかです。MRIでハッキリと靱帯が切れているのが確認できること。もうひとつは、エコー(超音波)で肘にストレスを与えた際に関節が3ミリ以上開いた場合、完全断裂と判断し、手術を勧めます。部分損傷の場合はPRP(多血小板血漿)療法を選択します」

 田中は昨年、PRP療法を選択した。これはあくまでも、悪化を防ぐために患部を保存する治療法であって、完治するわけではない。ましてや復帰登板で最速154キロをマークしたように、毎回、150キロを超える直球を投げ続ければ、いつ右肘が悲鳴を上げても不思議ではないのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  3. 3

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  5. 5

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 8

    「皐月賞」あなたはもう当たっている! みんな大好き“サイン馬券”をマジメに大考察

  4. 9

    ヤクルト村上宗隆「メジャー430億円契約報道」の笑止…せいぜい「5分の1程度」と専門家

  5. 10

    常勝PL学園を築いた中村監督の野球理論は衝撃的だった…グラブのはめ方まで徹底して甲子園勝率.853