1安打で負け投手も…西武・岸「好投」の裏に並外れた集中力
たった1安打で負け投手になったのだから泣くに泣けない。
西武の岸(30)が10日の日本ハム戦で、ノーヒットノーランを逃すどころか2敗目(1勝)を喫した。
七回1死までひとりの走者も許さない。八回先頭の近藤に二塁打を打たれて無安打無得点もなくなると、犠打とスクイズで決勝点を奪われた。
「先に点をやったから負けた。(相手の)大谷くんもいいピッチングをしていたので」と試合後の本人は肩を落とした。
「06年に東北学院大のエースとして日米野球に参加したころから集中力はバツグンだった。試合前のブルペンでは1球投げるごとにグラウンドの練習を見たり、スカウトの視線を気にしてキョロキョロしたりする投手が多い中、岸は脇目も振らずに投げ込んでた」とは古手のアマチュア担当記者だ。
昨年5月のロッテ戦では四球を1つ許しただけのノーヒットノーランを達成。2年連続の快挙を予感させる好投の裏にあるのは並外れた集中力か。