西武戦も“テラス弾”4発 狭い「ヤフオクドーム」にパ投手悲鳴
打つ方はいいが、投げる方はたまらない。
ソフトバンクの本拠地・ヤフオクドームの本塁打数が異常なまでに増え続けている。昨季、ヤフオクドームで記録された本塁打数は計67試合で70本。1試合あたりの本塁打数は1.04本で、この数字はリーグ6球団の本拠地中、ワースト記録だった。
そこで、「本拠地での本塁打数を増やそう」という球団方針のもと、従来の外野スタンドから最大で5メートル手前にフェンスを造って「ホームランテラス」を新設。もくろみ通りに今季は35試合を消化した時点で、昨季1年間の本数をはるかに超える計83本を記録している。4本塁打が飛び出した1日の西武戦も全て「テラス弾」だった。
チーム関係者が言う。
「たまらないのは投手ですよね。いや、うちの投手はまだいいんです。球場が狭くなることで、当然、被本塁打数は増える。そのため、今季の投手査定には一定の配慮をすることをフロントも考えていますから。でも、他球団の投手にはそんな特別査定はない。冗談交じりに『勘弁してくださいよ』と言ってくる他球団の投手が何人もいます」