首位打者争う西武・秋山とSB柳田 性格は“陰と陽”で正反対
パの首位打者争いを繰り広げている西武秋山(27)とソフトバンク柳田(26)。いずれも88年生まれの大卒選手で、中堅のレギュラーとして攻守の要になっている。
共通点の多い両者だが、こと性格においては正反対。ある西武OBは「秋山はクソがつくほどマジメ」とこう続ける。
「野球の悩みは野球でしか解決できないというタイプ。好調の時は手がつけられないが、無安打が続くと『こんな日もある』と割り切ることができない。昨季も開幕から調子が上がらず、打率1割台前半と低迷。4月に二軍落ちした。打てない試合が続くと悩み、さらに打てなくなるという負のスパイラル。マスコミへの対応も普段は模範的な子だけど、スランプ時期は打って変わってつっけんどんになる。そこで『打てない』なんて記事を書かれると、さらに悩んでしまう」
今季は2試合続けてヒットが出なかった日はない。球団としては“その日”が来ないことを祈るばかりだろう。
そこへいくと、能天気とすら言えるのが柳田だ。天然ボケでチームのムードメーカー。小学生時代に所属していた西風五月が丘少年野球クラブの山本副代表は「クヨクヨせず、試合で負けてもケロッとしていた。それは今も変わりませんね」と言う。柳田の出身である広島経大の龍前監督も、「怒られても、何とも思ってなかったんじゃないか」と笑う。