「パの打点記録」射程圏も…西武・中村の課題は三振減にあり
四球は42と少ない。本塁打王3回の掛布雅之(阪神)は「ボール球に手を出すな」と王さんに教えられた。四球が増えるということは、「見極めて打っている証拠」と王さんは解説。球を追いかけるより待てと説く。ボールを見極めると投手は苦しくなり甘い球を誘引する。結果、三振は減り打点が増えるというわけだ。
868本塁打の王さんは通算2170打点と2390四球。四球が打点を上回り、三振は1319と少ない。
一方中村の6日時点が803打点。492四球に対し三振だけが1202と王さんに近い。このアンバランスを解消できれば85年に落合博満(ロッテ)が樹立したパ・リーグ記録の146打点は楽に破れるのだが……。
▽小野俊哉 1961年岡山出身。スポーツ・アクセス㈲取締役社長。早大理工学部卒、味の素、住友金属工業を経て、03年同社設立。プロ野球、メジャーリーグの記録を分析、評論し各メディアやメジャー球団に情報を提供している。