西武中村か日ハム中田か…パ初「60本塁打」の必要条件とは
パでは中村剛也(西武)と中田翔(日本ハム)の空中戦が熱い。
11日時点で中村18本、中田19本。他をリードするが、しかし、今のペースで残り試合を打っても45本塁打。どこかインパクトが薄いのだ。50発、いや、パ初の60本塁打には何が必要か。
和製最後の50発は2002年の松井秀喜(巨人)。6月まで15本も7月11発、8月13発と投手がバテる夏場に量産した。優勝争いがからむ9~10月は11発と苦しんだが、最終戦1試合前に咆哮の2発。50本塁打を手土産にヤンキースへと旅立った。中村、中田も夏場に打ち込むことで大台が見えてくる。
東京五輪の64年に王貞治(巨人)が樹立した当時の日本新55本塁打は49年間も破られなかった。ストライク(以降S)順の本塁打率を調べよう。本塁打率とは(打数÷本塁打)。小さいほど優れている。結果は0S→1S→2Sの順に、8.08→5.10→16.8。王は1Sで激しく打ち込んでいる。初球などから投球を読んでいたのだろう。
■「2Sでも仕留める精度」と「読みの一発」