扱いに“差”出るだけ 新聞社「プロ大会主催」のデメリット
日本のゴルフ大会は、テレビ局や新聞社がスポンサーになっているケースが多い。
評論家の宮崎紘一氏がこう言う。
「ファンにとっては、どのメディアが主催しているかどうかは関係ありません。一試合として関心があるのに、自分のところは関係ないから詳しく報道しないというのでは、ファン無視もいいところです。テレビ局もそうです。他局が主催する試合はニュースでも流さない。メディア各社の縄張り意識が強いというか、了見が狭すぎる。視聴者だってそんなのわかりません。そもそもメディアが主催するようになったのも、部数や視聴率を増やして金儲けをしたいからです。ファンのことなど考えていない。悪しき慣例がずっと続いているのです」
しかも、である。自社開催となれば都合の悪い事件や問題が起こっても批判できない。つまり、報道機関としての役目を自ら放棄しているようなものだ。かつて大物人気プロが、反社会勢力と付き合っていると報道した新聞社系列のゴルフ大会に出ないとゴネて、人気選手不在は困ると新聞社が頭を抱えたこともある。