扱いに“差”出るだけ 新聞社「プロ大会主催」のデメリット
石川遼(24)の優勝で幕を閉じた今季の男子ツアー。その最終戦「JT日本シリーズ」を主催したのは報知新聞、読売新聞社、日本テレビ放送網の3社。
当然、自社イベントとなれば、グループを挙げて大々的に盛り上げる。スポーツ報知は連日、1面でデカデカと報じ、読売新聞は事前に大会の特集を組んだ。
また、テレビ中継した日本テレビのアナウンサーも「石川が初のメジャー大会で優勝です。石川が大会名に『日本』がつく試合で優勝したのは初めてです」と、大会PRに必死だった。
対照的だったのが、読売新聞のライバルである朝日新聞だ。今年は石川が優勝したため、3日目と最終日の模様こそ写真入りで報じたが、初日と2日目は小さい扱いだった。
宮本勝昌(43)が優勝した昨年大会は、試合に関する記事はわずか15行。初の賞金タイトルに輝いた小田孔明(37)の写真を使って「18番 意地のバーディー」と報じていた。主催する新聞社と、そうでない新聞社では同じ大会であっても、スペースが違ってくるのだ。