阿部が喝! マイペース調整のG沢村に「守護神」剥奪危機
巨人の守護神がペースを上げてきた。沢村拓一(27)が沖縄2次キャンプ2日目の昨17日、2日連続でブルペンに入った。
1次キャンプ地の宮崎では異例のスロー調整。第1クールは投手陣でただひとりブルペンに入らなかった。連日、遠投は行っていたから、肩、ヒジを痛めていたわけではない。12球団の大トリで7日にブルペン入りした際、高橋監督は「何も心配していない」と笑顔を見せ、尾花投手コーチも「予定通りですね」と涼しい顔だったが、本人だけは「遅くてもいいじゃないですか。1クール目に入ればいいというわけではないでしょう。自分のタイミングがあるし、大事なのは試合でどう投げるかなんですよ」と報道陣に食ってかかった。
とはいえ、3度目のブルペンとなった13日に阿部が球を受けてから空気が変わった。
「中大の先輩でもある阿部はマスコミには『球が重いね』と褒める一方、沢村には『実戦的なこともやっていけよ。後輩も見ているんだぞ』とマイペース調整にカツを入れることも忘れなかった。頑固者の沢村は自分で決めたことは譲らない性格。誰が何を言っても聞く耳を持たないところがある。原前監督時代はキャンプ初日に半強制的にブルペンに入らなければならない雰囲気があったが、その監督がいなくなり、今や『効果』があるのは阿部の言葉くらい。阿部が捕手の時だけは全力に近い状態で投げていた」(球団関係者)