7回零封で早くも5勝 西武・菊池“7年目覚醒”に後輩の猛追

公開日: 更新日:

 花巻の桜が、遅まきながら開花したか。

 1日のDeNA戦に先発した西武菊池雄星(24)が、7回無失点、11奪三振と好投。今季5勝目(5敗)を手にした。

 菊池は6球団競合の末、09年ドラフト1位で花巻東から西武に入団。「10年に1人の逸材」と持てはやされたが、キャリアハイは13年と昨季の9勝止まり。突如、制球を乱す癖を修正できずにいた。

 そんな菊池を変えたのが捕手の炭谷だ。「全部150キロを投げようとしているだろ」と指摘し、前回登板から緩いカーブを多用。ここ2試合連続で緩急を自在に操っている。

 だが、これまでの菊池なら素直に炭谷のアドバイスを聞いたかどうか。頑固な性格で、コーチのアドバイスは右から左。本で読んだ知識や外部のトレーナーの言葉ばかりを妄信していた。

 驕りもあったのか、菊池は危機感が薄かった。しかし、昨季は高橋光成が高卒新人ながら一軍デビューし、5勝と活躍。さらに今季は同じ左腕で高卒4年目の佐藤勇まで、一軍先発に抜擢された。

「このままでは後輩に追い抜かれかねない。周囲のアドバイスに耳を傾ける気になったのは、本気で危機感を抱いたからだろう」(球団OB)

 念願の2桁勝利もある。

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