古参ファンは辟易 相撲協会の“稀勢の里ゴリ押し”必要か?
相撲協会も従来の好角家以外のファン層を取り込むべく、さまざまな戦略を打ち出した。「和装デー」もそのひとつ。和服を着た来場者に特典をつけるというもので、「相撲は興味ないけど和服を着るきっかけが欲しかった」という来場者もいたほどだ。他にも協会公式LINEに登録すると、先着数百人に非売品のグッズをプレゼントする企画も行っている。
■稀勢の里を不幸にしたいのか
かつて、協会は「相撲人気回復のためには、日本人横綱をつくる必要がある」と主張してきた。しかし、現状はどうか。今場所は稀勢の里が序盤に失速するも、隠岐の海が2横綱3大関を撃破する快進撃。その隠岐の海も全勝の大関豪栄道に土をつけられた。
そうしたさまざまな“事件”も、集客にはほぼ影響なし。初日の時点で前売り券が売り切れているのだから、日本人横綱が生まれようが生まれまいが相撲人気は当面、安泰だろう。
それでも協会内には、2敗の稀勢の里の昇進を諦めていない者もいる。いくら日本人でも弱い横綱など、ファンは誰も望んでいない。地位にふさわしい力量もないのに昇進させられるとすれば、稀勢の里をも不幸にする。