五輪施設見直し 森喜朗会長の「IOC受けつけない」はウソ

公開日: 更新日:

 あたかも、IOCが見直しに応じないという口ぶりだが、実際はそうではない。会場変更にはIOCの承認が必要ではあるものの、過去には会場を変更した前例もある。04年のアテネ五輪では、工事の遅れからボクシング会場の新設を中止して既存施設を使用。12年のロンドン五輪ではバドミントンと新体操の会場を仮設から既存に変更した。いずれも決定は大会の2年前。今回の東京五輪も遅すぎるということはないし、認められないということもないのだ。

 元JOC職員でスポーツコンサルタントの春日良一氏は言う。

「五輪やアスリートの立場から言えば、森さんの主張は正論ではあります。2年前から協議を重ねてきて、ようやく決まったものを、都知事が代わった途端に建設費用のことを持ち出された。憤慨する気持ちは分かる。でも、森さんが言うからその正論もなかなか理解が得られないのでは。他の誰かがきちんと説明すればこういう混乱は招かなかったかもしれませんね」

 要するに東京五輪の成否のカギを握る組織委トップに何の信頼もないからこうなるのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    悠仁さま「学校選抜型推薦」合格発表は早ければ12月に…本命は東大か筑波大か、それとも?

  2. 7

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 8

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 9

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議