焼き肉25人前ペロリ 初Vの松森彩夏はモデル体形の大食い
【富士通レディース 最終日】
プロ4年目の松森彩夏(22)が通算12アンダーでツアー初優勝を果たした。3位発進の最終日は5バーディー、1ボギーの68で回り、今季2勝と好調な笠りつ子(28)にプレッシャーをかけて1打差で迫る笠を最終18番で振り切った。
ホールアウト後に涙を浮かべた松森は4歳のとき祖父の勧めでクラブを握り、宮里藍のデビュー戦に感激してプロの道を目指した。松森を知る関係者はこう語る。
「普段はのんびりしていますが、クラブを握ると負けん気の強い部分が前面に出ます。怒られると泣くこともある一方で、こちらの助言にもケロッとして流すような時もある。ナーバスになったり反抗したりすることもありますが、今回優勝できたのは、なるようになると開き直れたからだと思います。去年の春先からウイークポイントであるアプローチの練習を徹底し、スコアメークができたことで今回はストレスなく回れたのでしょう」
プロ3年目の咋シーズンはオフに肉体改造に着手。本来なら痩せたい年齢だが、松森は1日5食で5キロも体重を増やした。身長170センチのスラリとしたモデル体形からは想像できない大食いで、25人前の焼き肉をペロリと平らげることもある。「今は55キロでキープできています。60キロがベストなので、オフになったらまたトレーニングに取り組みたい」と話した。
松森の目標である上田桃子や諸見里しのぶのように、米ツアー参戦の日がこの勝利で近づいたか。