マエケン来季変身 “省エネ投法”で10.5億円の出来高狙う
メジャーの強打者を打ち取る球種の必要性を痛感したそうで、「日本では考えたことはなかったけど、早いカウントから打たせればイニングが稼げる。カット、スプリットの精度を上げ、ツーシーム、シンカーも身に付けたい」と新球習得に意欲を見せた。
前田が対戦して刺激を受けたのが、今季、最優秀防御率(2.13)のカブスのヘンドリクス(16勝8敗)。前田と同様に直球の最速は145キロ程度で、球威がない分、制球力で勝負するタイプ。豊富な球種でナの強打者を手玉に取り、被本塁打はわずか15だった。
「球は速くないけど、打者は打ちづらい。ああいうスタイルが自分に合っている」(前田)
広島の黒田もドジャース2年目にムービング系の速球を手の内に入れてメジャーへの適応を図った。
投球スタイルを変えて来季に臨む前田が今季同様32試合に先発し、目標の200回を投げれば最大限の出来高1015万ドル(約10億5000万円)を手にすることになる。