200平で世界新 渡辺一平は“4合飯ペロリ”の規格外スイマー
季節外れの競泳大会で大記録が出た。
29日の東京都選手権(東京辰巳国際水泳場)男子200メートル平泳ぎで渡辺一平(19、早大)が2分6秒67の世界新記録を樹立した。12年の岐阜国体で山口観弘(22、東洋大)がマークした2分7秒01の従来の世界記録を0・34秒更新した。
同種目でアテネ、北京の2大会連続金メダルの北島康介氏が見守る中、レースに臨んだ渡辺。終始、先頭をキープし、最後は2位以下を大きく引き離してゴール。電光掲示板に「世界新記録」と表示されると、水面を叩いて喜びを爆発させた。
レース後の渡辺は「世界新を出したいと思っていたが、1月の難しい時期に出せて良かった。4月の日本選手権では必ず代表を勝ち取って世界選手権(7月、ハンガリー)では優勝できるように頑張りたい」と話した。
昨年8月のリオ五輪では、日本のお家芸種目の代表として出場しながら期待を裏切った。200メートル平泳ぎ準決勝で五輪記録(2分7秒22)をマークしながら、決勝では6位入賞。タイムも2分11秒87と平凡だった。瀬戸大也(400メートル個人メドレー銅)、坂井聖人(200メートルバタフライ銀)と同じ早大勢が結果を残しただけに、帰国後は肩身の狭いを思いをしたそうだ。
193センチの長身を生かした大きなストロークが武器。代表合宿中は1食につき4合の米を平らげるという規格外のスイマーだ。