巨人FA移籍1年目の開幕直前“決起集会” 由伸からの贈り物
巨人の監督に就任して2年目のシーズンに突入している高橋由伸監督(42)。2歳年下だから当時のように由伸と言わせてもらう。07年にボクが巨人にFA入団した時の最も印象深い一人である。
FAや移籍選手とコミュニケーションを取るのが実に自然でうまい。実力に裏付けされた「自分は負けない」という自信にあふれていた。
ボクの巨人1年目の開幕前に行われた決起集会で、こんなことが起きた。新参者の私は挨拶をするよう促された。何を言おうかと考えながら前へ出ると、そこへ由伸がするするっとやってきて「門倉さんにプレゼントがあります」と言う。驚いて「なになに?」と聞くと、「これです。どうぞ!」とゴーヤ2本を差し出されたのだ。「は? これどうすんだよ?」と返すと、由伸はケラケラ笑ってこう答えた。
「だって門倉さん、ゴーヤみたいでしょ! これ、面白くないですか?」
みんな大爆笑である。移籍組のボクがチームに馴染めるよう、由伸流のジョークで歓迎してくれたのだ。グラウンドではクールなイメージがあるが、普段はこんなおちゃめな一面も持ち合わせている。