スタミナ課題 バド桃田に立ちはだかる1年3カ月のブランク
違法賭博による出場停止処分が5月に解除され、約1年3カ月ぶりに国際大会に復帰したバドミントン男子シングルスの桃田賢斗(22)。
12日(日本時間13日)のカナダ・オープン(カルガリー)2回戦は世界ランク81位のトビー・ペンティ(24=英国)をセットカウント2―0で下し3回戦進出を決めた。
賭博行為で世界ランクも剥奪された桃田は今後、国際大会に出場しながら調整を続け、日本代表入りの条件である年末の全日本総合選手権での2位以内が目標となる。
1年以上も実戦から遠ざかっていた桃田にとっては、試合勘を取り戻す以前にスタミナが課題だ。
国内の大会とは異なり、国際試合ではレベルの高い海外勢との対戦が続く。各大会で上位に勝ち上がれば上がるほど、フルセット(3セット)までもつれるケースも増えるからだ。
処分期間中は練習メニューにウエートやランニングなどを取り入れ、筋力アップと持久力の向上を図ったが、実戦では不安を残す。国内復帰戦となった5月の日本ランキングサーキットでは準決勝以降、息切れから勝負どころでのスマッシュミスが出た。決勝では格下選手をフルセットの末に辛うじて振り切った。
桃田は世界ランク上位と対戦できるのは早くても来季からになる。来季までにスタミナを世界レベルに引き上げられるかがカギになる。