起床は毎朝5時 力士たちの24時間と意外な“あるある”
相撲部屋の一日は規則正しい。いま話題の貴乃花部屋は日の出とともに朝稽古が始まり、夜9時消灯だという。力士たちの一日のスケジュールは、多少の時間差こそあれ、部屋ごとにキッチリ決まっているのだ。
元幕内力士で、押尾川部屋に所属していた大至伸行氏がこう言う。
「相撲部屋では稽古もちゃんこも風呂も番付順です。番付が幕下以下だと早く起きて真っ先に稽古場に出ますが、風呂やご飯は一番最後。早くメシにありつきたかったら強くなるしかありません。十両以上の関取になれば個室も与えられますしね。
現役のころ、苦労したのは冷蔵庫。共用の冷蔵庫にジュースなどを入れておくとすぐに飲まれちゃう。みんなお腹ペコペコですからね。名前を書いたりしたけど、効果はなかったなぁ。ハハハ。
何より楽しみだったのは休日です。私のころは不定期で、前日に親方から“明日は休みにする”と言われると、万歳したいくらいうれしかった。何をしてもいい自由な一日で、月に2、3回はあったと思います」