著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

久保裕也<1>日本代表欧州遠征の2試合で痛感したこと

公開日: 更新日:

 11月14日のベルギー戦後半23分に日本の「背番号11」久保裕也(ヘントFW)が登場すると地元ブルージュのサポーターから大ブーイングが飛び交った。国内リーグのライバルチームに所属するFWを強く意識した行動だった。その重圧が災いしたのか、久保は無得点に終わり、それどころかFWルカク(マンチェスター・ユナイテッド)の決勝弾をお膳立てしたシャドリ(ウェストブロムウィッチFW)の突破を許してしまった。「裕也は守備でもすごく頑張っていたけど、このレベルでは一瞬でも気を抜いたらやられる」と長友佑都(インテルDF)は評したが、本人もその事実を痛感したことだろう。サッカージャーナリスト・元川悦子氏が欧州に足を運び、一線級ストライカーの「今」に迫った。

■「中途半端に終わるとああなる」

 11月のブラジル戦(10日=リール)、ベルギー戦は、久保にとって世界を体感できる数少ない場だった。2013年夏に赴いたスイス1部のヤングボーイズ、今年1月からプレーするベルギー1部のヘントと欧州経験は5年に上るが、レアル・マドリードなど強豪クラブとの対戦経験はない。だからこそ、世界の強豪を相手に自分の力を思う存分に試してみたかった。しかし、ブラジル戦は前半のみで交代。自ら攻め込みながら打ち切れなかった前半36分のシュートシーンが、ジェズス(マンチェスター・シティFW)の3点目につながるという悔しさも味わった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末