地元メディアも後押し 人気低迷中日“松坂獲得”のメリット

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 中日の人気低迷は深刻だ。12球団の多くが観客動員を増やす中、今季は約4万8000人減の201万人。2万人割れの試合が続出し、実数発表となった2005年以降で初めて巨人戦でも2万人を下回った。

 球団トップの白井文吾オーナー(89)もこの事態に危機感を抱いているようだ。松坂については「来年38歳なんて賞味期限が切れておる」と話したが、一時は1位指名を検討した清宮幸太郎(早実)について「あの人はお客さんを持っている」と発言。11月に掲載された系列スポーツ紙のインタビューでも観客動員に触れ、「ウチは一体何をしとるんだと思った」とした上で、「営業努力というよりコンチクショウというのがね。戦闘意欲がないんだな。それが残念。要するに、闘志ですよ。勝ってやろうという」と、ゲキを飛ばしている。

「中日は厳しい営業方針があるからか、一部の職員が球団を去ったとの話も聞く。人気回復のためには5年連続Bクラスから脱却することはもちろんだが、今のチーム状況では一朝一夕にはいかない。球団は地域密着にカジを切り、地元選手の獲得や、OBを中心に指導者を起用する流れになりつつあるものの、『応急処置』として松坂がひとりいるだけでも、中日が話題になる頻度は間違いなく増えるはず」(球界関係者)

 中日が松坂を獲得するとしても、年俸は数千万円がせいぜいといったところ。「客寄せパンダ」にしかならなくても、決して高い買い物ではないだろう。

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