ぶっつけ本番の羽生と初五輪の宇野 平昌“金メダル”の条件
男子フィギュアのエースに君臨する羽生結弦(23)。前回のソチ大会に続く五輪連覇が期待されている。
しかし、17年11月に右足関節外側靱帯を損傷。代表の最終選考会だった12月の全日本選手権は欠場した。過去の実績から五輪の代表入りを果たしたものの、氷上の練習もままならないというのが現状だ。
羽生が右足首のケガに泣いたのは、今回が初めてではない。13年と15年には右足首、16年には左足を痛めながら克服してきた。今回も本調子ではない中での平昌となりそうだが、表彰台の頂点を守れるのか。
長野、ソルトレークシティーの五輪2大会に出場した本田武史氏が言う。
「4種類の4回転を5度跳ぶというよりは、4回転を3~4度にして確実に加点を取れるプログラムにした方がいいかもしれません。ただ、アスリートですから、すべてを出し切って最高難度の技を成功させて勝ちたいという思いもあるはず。そこのせめぎ合いもあると思います。彼は常にチャレンジャー。オーサーコーチとメダルを取るための最善プランを話し合って決めるでしょうが、他の選手とのバランスも見ながら決断すべきかもしれません」