勝利へノープラン 石川遼「バーディー数目標」の的外れ

公開日: 更新日:

【レオパレス21 ミャンマーOP】

 選手会長になれば大会を盛り上げるために、時にはリップサービスも必要だろう。それでも石川遼(26)の「バーディーをいくつとるのかが今年の目標」には首をひねってしまう。

 前週のシンガポールオープンは、勝ったS・ガルシア(38)より6つも多い出場選手トップの21バーディーを奪った。

 昨年のマスターズ覇者よりもバーディー数が多く、意を強くしたのかもしれない。だが、最終スコアはガルシアの通算14アンダーに対して、石川は通算4アンダーと10打も開いた。

 ガルシアは1イーグルもあって、大会期間中にボギーは3つだけ。一方の石川はイーグルはなく、9ボギー、4ダブルボギーと、せっかくバーディーを決めてもスコアを崩していたことが分かる。

 米ゴルフ事情に詳しいゴルフライター・吉川英三郎氏がこう言う。

「米ツアープロは自分の調子とコース状況を見極めて、攻めと守りのバランスを考えます。ボギーは出るものだと認識しており、ダブルボギーは絶対に出さないプレーに徹する。そして3日目が終わって優勝圏内に残っていることが大事であって、バーディー数には関心がない。コースによって優勝スコアは違い、勝つためにバーディーはいくつ必要なのか、というプランが石川のコメントには欠如しています」

 ちなみに今大会初日にトップに立ったR・ワナスリチャン(22=タイ)は6バーディー、ノーボギー。石川は4バーディー、3ボギーの34位。ボギーやダブルボギーを叩けばどうなるのか、石川は計算できないらしい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

  3. 3
    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

  4. 4
    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  1. 6
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

  2. 7
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  3. 8
    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

  4. 9
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  5. 10
    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ

    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ