エース野村が210球も…広島首脳は“6回病”克服に疑心暗鬼

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 広島野村祐輔(28)が昨13日、今キャンプ最多となる210球の投げ込みを行い、「気持ちよく投げられた」と満足そうに汗をぬぐった。

 見守った畝投手コーチも、「球が低めに来ていた。最後の方のボールの方がよかったね」とスタミナを評価。昨季は防御率2・78ながら、9勝5敗と勝ち星は伸びなかった。2年ぶりの2ケタ勝利を目指して精力的に調整しているものの、7年目を迎えたこの右のエース格には、首脳陣からの不満の声も聞かれる。

「1年目から先発ローテで投げてくれているとはいえ、監督はずいぶん気を使って起用しているんです。せめて、先発したら7イニングは安心して任せられるだけの体力と投球内容を見せて欲しいというのが、首脳陣の本音です」(関係者)

 134試合に先発して完投はたった3試合。6年間の1試合の平均投球回数は6回ちょっとで、野村の先発時にはリリーフ陣の負担が増す。16勝3敗でセの最多勝と最高勝率のタイトルを獲得した16年も、投球回数の少なさが問題視されて、沢村賞の獲得を逃した。

 昨年、25試合に先発した野村の投球回数は155回3分の1。同じ先発数の巨人・菅野のそれは187回3分の1だった。210球の投げ込みくらいじゃ、広島の首脳陣は物足りない。

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