辰己涼介(外野手・立命大)“猛肩”はプロでもナンバーワン
もうひとつ驚くのは、スイングスピードだ。
スリムに見えるのに、来た! と確信してフルスイングしたときのスピードと自分の背中を叩くほどの全身の柔軟性は凄い。
強いヤツは硬い。軟らかいヤツは弱い。それが人間の体の「定石」というものだが、辰己の場合は、強くて、しかも抜群に柔軟だ。
あとは、それだけ猛烈なスピードのスイングを、いかに操作できるか。バットの芯とボールの芯を合わせようとする意識とその技術。そこにどれだけ「興味」を持てるかどうか。その一点だ。
▽96年12月27日、兵庫県生まれ。兵庫・社出身。178センチ、68キロ。右投げ左打ち。