著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

大坂なおみ「二重国籍問題」は来季のモチベーションになる

公開日: 更新日:

 今年4月の国別対抗戦フェド杯で代表になったため、国籍移動を3年間禁じたオリンピック規則により、2020年は日本代表としてしか出場できない。

 それと同時に、日本の法律は22歳になるまでに二重国籍の解消を求めている。来年の誕生日に22歳である……。

 4大大会を頂点とするテニスにとって、ゴルフ同様、オリンピックはそれほど重要な目標ではない。それでも、大坂は内心、東京で開催されるオリンピックにだけは出たいと思っている。国籍取得は日米とも難しく、米国では9・11以降、さらにトランプ政権になってから特にグリーンカード(永住権)の取得が厳しくなった。テニス選手がオリンピックのために米国籍を捨てる選択肢はないという意見が多い。しかし楽観論もある。

 米国に名誉をもたらす人間に対し永住権のハードルは低いというのだ。大坂は既に全米オープンで優勝しており、ましてメダリストになれば何の問題もない。

 多額の税金も落とすから米国政府が難色を示すはずがないということで、今度は日本側の判断になる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  3. 3

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  5. 5

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 8

    「皐月賞」あなたはもう当たっている! みんな大好き“サイン馬券”をマジメに大考察

  4. 9

    ヤクルト村上宗隆「メジャー430億円契約報道」の笑止…せいぜい「5分の1程度」と専門家

  5. 10

    常勝PL学園を築いた中村監督の野球理論は衝撃的だった…グラブのはめ方まで徹底して甲子園勝率.853