ようやく初勝利も…ダル本格復調は“3.25cmの制球力”がカギ
持ち球であるスライダー、スプリットは自在に操って、カウントも稼いでいる。それでも結果が伴わないのは、ストレートの制球が定まらなかったため。
ダルはストレートの制球を改善するために、あえて球速を抑えていたが、それでもコントロールは良くならなかった。しかし、投手にとってストレートは生命線。変化球で相手打者のタイミングを外すためにも直球を使って緩急をつけなければ意味がない。前マリナーズ・岩隈(現巨人)ら、直球の最速が150キロに満たない技巧派投手でも、メジャーのパワーヒッターを抑えられるのは、軸になるストレートが思うように操れたからだ。
ダルが今後も白星を積み重ねられるかどうかは、直球のボール半個分の制球力向上にかかっている。