マー君5失点KO初黒星 ヤ軍は主力ゾクゾク戦列離脱で正念場
開幕から好投を続けてきたヤンキース・田中将大(30)に、ついに土が付いた。
14日(日本時間15日)のホワイトソックス戦に登板。4回3分の0を1本塁打含む7安打、5失点(自責5)で、今季初黒星(1勝)を喫した。
田中は立ち上がりから変化球を低めに集める丁寧な投球で、三回までに計6三振を奪うなど、危なげなかった。
ここまで抜群の安定感を見せ、右肩痛で離脱しているエース右腕セベリーノの穴を埋めてきたが、この日は別人のように乱れた。四回に入ると、変化球のキレを欠き、相手打者に際どいコースを見送られる。1死二塁から連続四球で満塁のピンチを招くと、6番アンダーソンに高めの変化球を右中間スタンドに叩き込まれる逆転の被弾。五回、連打と四球で満塁とされ、降板した。
これで、開幕勝利を挙げた3月28日のオリオールズ戦を最後に、リリーフ陣にも足を引っ張られて3戦連続勝ち星なし。今季最短でのKOに田中は「苦しくなったところで痛打された。相手を上回ることができなかったことが全て。もう少し工夫して投げられれば良かったかなと思う」と話した。
ここに来て、強打の正捕手サンチェスが左ふくらはぎを痛めて負傷者リスト(IL)入り。エース右腕のほか、主砲スタントン外野手兼DHら、ここまで12人が戦列を離れる異常事態だ。エース格の田中にとっては踏ん張りどころだが。