タイA代表兼五輪代表の監督に 西野朗氏就任の舞台裏と今後
プライドをズタズタに引き裂かれた彼らの前には、いつも脚光を浴びるライバルのベトナム代表の存在があり、そのベトナム代表を指揮している韓国人というのが、パク・ハンソ監督なのだ。
彼もまたU―23代表との兼任監督。FATが日本人指導者を招く際、A代表と五輪の2世代の代表を掛け持ちさせたかった思いが、これでクリアになるだろう。
■タイ女子代表も日本人代表監督?!
またビタヤ氏は、こんなことも話していた。
「私は今、タイ女子サッカーの強化に対して責任ある立場にあります。U―14、U―16と素晴らしい選手がいっぱいいますよ。もの凄いですよ、これから。楽しみにしていてください」
今月初旬、アメリカ代表の連覇で幕を閉じたFIFA女子W杯フランス大会。2大会連続2度目の出場を果たしたタイ女子代表ではあったが、結果は惨敗に終わった。大会終了後には監督が辞任を表明。現在、監督ポストは空席となっている。
男子代表に続いて女子代表にも「日本人指導者が誕生するのでは!?」なんていう流れも否定はできない。
もちろん、それもこれも西野新監督の評価が左右することになるのだが、果たして……。
(取材・文=佐々木裕介)