“競合”王者相次ぎ柔道世界選手権欠場も…日本が喜べない訳
リネールや安も世界選手権を回避して、東京五輪に照準を絞ったのだろう。
そもそもリネールはリオ五輪前も出場の意向をギリギリまで明らかにしなかった“前科”がある。五輪開幕を半年後に控えた2月に左肩を手術。リネール陣営は「五輪に間に合うかは神のみぞ知る」と、出場辞退をほのめかし、調整不足もささやかれたが、リオでは連覇を達成した。
日本の100キロ超級は、リオ五輪銀の原沢久喜(27)、73キロ級は同金の大野将平(27)が、それぞれ代表入りが有力視される。いずれもメダル獲得を期待される階級だ。
全柔連のトップも兼務するJOC(日本オリンピック委員会)の山下泰裕会長は「金30個は十分に可能。上方修正してもいいのではないか」と話している。
日本のお家芸が惨敗しないためにも、ライバルの動向を用心するに越したことはない。