大型新人だった柏原明日架 初Vまで6年も要したのはナゼ?
【ミヤギテレビ杯 ダンロップ女子】最終日
プロ6年目の柏原明日架(23)が逆転でツアー初優勝を遂げた。
「ちょっと時間がかかったけど、今まで生きてきた中で最高の瞬間です。早く2勝目を挙げたい」(柏原)
アマチュア時代から女子ツアーに出場し、2014年は「アクサレディス」4位、「ほけんの窓口レディース」6位と活躍し、その年のプロテストに合格。いつ勝ってもおかしくない逸材と注目され、ルーキーイヤーから5年連続で賞金シードをキープしながら初優勝まで6年もかかった。次から次へと初優勝プロが出現する2、3年目の黄金世代に比べると遅い。
「ツアー出場権を得ると毎週のように試合があって、ギャラリーが多く賞金ももらえる。見るもの聞くものすべてが新鮮ですからツアー転戦が楽しくてしょうがない。黄金世代は互いに刺激し合って“私にもできる”という勢いに乗って、怖いもの知らずの攻めの姿勢を貫いている。ところが、勝てずに4、5年も過ぎてツアーに慣れてくると、何が何でも勝ちたいという気持ちより、前年スタッツより数字を改善しようという意識のほうが高くなる。勝利に対する貪欲さが薄れるケースがあるようです」(ツアー記者)