MLBが7.24開幕 試合減で大谷翔平にもフルスロットルの期待

公開日: 更新日:

 TJ手術明けの先発投手は通常、復帰1年目は患部への負担を考慮して、登板イニング数は150前後に制限される。球数も同様で、しばらくは先発のノルマである100球に届く前に交代を命じられる。が、今季に限っては、仮にエンゼルスがワールドシリーズまで勝ち上がったとしても実働期間は短く、登板試合数も限られる。大谷の右肘と左膝が万全であれば、球数やイニング制限は不要なのだ。

 TJ手術明けの投手は肩、肘のスタミナ不足もあってか、シーズンを追うごとに調子を落とす傾向にある。同じTJ手術を受けたダルビッシュ(カブス)はレンジャーズ時代の16年に復帰し、前半戦の防御率2・87ながら、後半戦は同3・51まで低下。ナショナルズの昨季の最多勝右腕・ストラスバーグは、TJ手術から復帰した12年、防御率2・82で前半を折り返しながら、後半は同3・73だった。しかし、試合数が例年の半分以下の今季はスタミナ切れの心配がない。

 本格的に二刀流に復帰する大谷は、開幕から投げては160キロ、打っては特大の一発が求められる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド