オリ育成新人の大下誠一郎が初打席初本塁打 その素顔とは
「声の大きさと練習量はハンパじゃない」と、オリックスOBがこう続ける。
「とにかくメチャクチャ声を出す。それも相手をヤジるんじゃなしに、味方を大声で鼓舞する。選手がエラーすれば『気にするな!』、ボール球が先行すれば『球は走ってるぞ!』という調子。一塁や三塁の守備位置からグラウンド中に聞こえるくらいの声で叫ぶもんだから、ウエスタンでも大下の声は評判だった。それに練習熱心。ファームでも試合後の特打ちは当たり前。裏方さんが、『いい加減、やめてくれ』と音を上げたこともある。それでも足りず、夕食後に室内でマシン相手に打ち込んでましたから」
最下位にあえぐオリックスが、イキのいいルーキーのひと振りで連敗を3で止めた。戦力としての期待は大きいし、この日もグラウンドやベンチで休むことなく大声を出していたように、いいムードメーカーになりそうではある。