オリ育成新人の大下誠一郎が初打席初本塁打 その素顔とは
まさかスタンドに入るとは思わなかった。
ずんぐりむっくりの体を揺らしながら、懸命に走る。二塁ベース手前で本塁打と気付き、全力疾走を緩めると、両手を突き上げたり、グルグル回したり。顔をぐしゃぐしゃにして喜びを爆発させながらナインに迎えられた。
■育成新人のプロ初打席初本塁打は史上初
オリックスの新人・大下誠一郎(22)が15日の楽天戦の二回、プロ初打席初本塁打となる3ランを放った。
「正直、打球が低過ぎて入ったち思わんかったですけど、えー、一塁ベース回ったぐらいでファンの方々の声援が聞こえて入ったと思いました」
試合後のお立ち台。九州弁丸出しでインタビューに答えた大下は、福岡県北九州市出身。白鴎大足利(栃木)、白鴎大を経て昨年の育成ドラフト6位で入団。長打力と勝負強さを買われ、前日に支配下登録。この日出場登録されて即、8番・三塁でスタメン出場した。
背番号40のユニホームが間に合わずに、裏方さんのを借りての出場だった。育成新人のプロ初打席初本塁打はもちろん史上初だ。